サガへ
翌朝起きると何と雨が降っています。
陳さん、ガッカリだろうなあと思いながらもポンチョを着て外へ出てみると、なんとも綺麗な虹が。
雲の合間から朝日の入るところがあって、虹を見せてくれているのです。
チームのみんなに知らせて、しばらくは虹の鑑賞でした。
修復中のお寺から虹が出ているように見えるから、これまた意味深で「カイラスへようこそ」っていう意味?と勝手な解釈が飛び交います。
トイレ休憩で寄った町でのんびり景色や花を見ていると陳さんが、ここで昼を食べようと提案します。
なにせレストランではなくて、飲み屋さん兼何でも屋さんです。昼に急に来られても出せる物が限られています。というか、出せる物はこれだけです。
「これは辛くないの?」
「ぜーんぜん。」
「でも、ちょっとは辛い?」
「まあ、ほんの少しだけね。」
どこまで信じて良いのか分かりません。
ブータンでトンジェイに聞いた時、こんな返事は「普通に辛い」を意味しましたから。
お湯を頼むとさっそく涌かしてくれます。女将さんがさっとストーブに入れたのは、ヤクの糞です。
チベットでは燃料には普通はヤクの糞が使われます。
糞が燃えてしまうと残るのか、ストーブの下には小砂利がたまっていました。糞を取るときに小砂利までは取っている暇がないのかもしれませんね。
ライターで直接火を付けると燃え始めます。
高地なので、沸騰しても70数度ということで、カップラーメンはぼそぼそになるのですが、高地で生きるには、細かいことは言わないのが鉄則です。
お店にいらしたおばあちゃまです。
お店にいる間もマニ車を回すのを忘れません。
写真、取ってもいい?と聞いたらOKを出してくれました。
日本人がカップラーメンを食べるのを珍しそうに眺めていま
したが、帰り際に写真を見て貰ったら、とっても喜んでくれま
した。
途中で寄ったベンクン・ツォ湖です。
光が立ち上がるような湖面に一同感動です。
湖でまたも不思議な雲に出会います。
なんだか螺旋を描いている物がこちらを見ているような、そんな感じですかね。
刻々と姿を変える雲たちのちょっとした時間のマジックです。
そう言えば、他の雲は刻々と姿を変えるのに、私達がワークをしている間だけ全く姿が変わらず、終わった途端に離散した雲をシガツェのタルシンポ寺では見ましたが.....
未舗装道路を走る途中で、道路工事をする人達に会いました。小型のダンプが砂利を横に降ろします。
これは日本では見たことがないですね。
山羊や羊たちもヤクと同じように放牧されています。時には、道路を渡る山羊たちに遮られて車が止まらざるを得ないこともあります。
途中の峠で休憩です。
もう峠は慣れて余裕の受けとめです。誰かのジョークに笑顔の一場面です。
もうトイレも町の不衛生で臭いのひどいトイレよりは青空トイレの方が良くなっています。
男はあっち、女はこっちで何の問題もなく余裕です。
まだ、日が高いうちにサガの町に着きました。ホテルに荷物を置いて夕食までの間、散策です。
カイラスへ行けば、暖房もないしトイレも室外で街灯もないということでした。
このサガでも夜は気温も下がり、薄いダウンベストを着たまま寝ても決して暑くはありません。部屋にもう1枚毛布があると分からなかった人達は、寒くて眠れなかったと言っていました。
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