ラサに2泊して高度順応を果たした後は、いよいよカイラスに向けて出発です。
本来の予定は、カムパ・ラ峠を越えてヤムドゥク湖に向かうはずでしたが、2日目の晩にメンバーで検討した結果、ラサ郊外のガドン・ゴンパに行く事にしました。
ゲルグ派(現在のチベット仏教界最大の宗派でダライ・ラマを生み出した宗派)の開祖、ツォンカパが籠もり、文殊菩薩から教えを聞けるようになったという地に建つ寺院で、ダライ・ラマ政府時代の神託官の寺でもあります。現ダライ・ラマ14世の神託官は法王と共にダラムサラに亡命したようでした。
ツアーガイドの陳さんもチベット人ガイドのソランさんも、私達がなぜこの寺を知っているのか不思議がります。長老をはじめとする複数のメンバーの特殊能力が合わさって初めて特定できた場所ですから、私達も当然知らなかったのですが、陳さん曰く「私達は日本人の団体として初めてこのお寺に行くんですよ。今までこんな団体はありませんでした。」でした。
ガドン・ゴンパへ着くと光に迎えられます。
左上の写真では、太陽は画面の外側の左上にあります。ところが、私のカメラが勝手にこんな風にホワイトアウトしたような写真を写したのです。光の演出という方法に気づいた私は、2枚目から意図的に光を演出して撮ったのですが、結局本物はこの最初の1枚だけでした。
ビックリしたのは、後から長老がこの写真を見て「ちょうどこんな風に光が降りてきていたよね。」と言ったことです。え?この人は俺なんかがカメラに勝手に写されている時に、既に光を見ていたってことなの?....ただ者ではない。って、当たり前にただ者ではない人なんですけどね、この人。
ガドン・ゴンパは東と北を切り立った山で囲まれていました。エネルギーを集めるには格好の地形です。ダライ・ラマの神託官もきっとこの地のエネルギーを使ったことでしょう。
屋根上にはお決まりの法輪と鹿が乗っています。北の斜面には、自分の欲を乗せない祈りの旗、タルチョがはためいています。
強くて清浄なエネルギーが沁みてきます。
受付で裸麦の粉をまぶした干し草を売る女性は、私が買いに行くと困ってしまいました。普段は3元で売るのですが、私が外国人だったためです。でも、正直な彼女は 結局3元で売ってくれました。
寺の中に入るとお坊さん達の姿は見えず、 NO PHOTO の張り紙もありません。これはありがたいことこの上ないとお坊さん達が読経をする場所にある物を撮し始めました。
見る物全て珍しく、それぞれの道具をどんな風に使うのか興味津々です。
鉢の鳴らし方だけは、朝の勤行を見せて貰ったときに覚えましたが、その他にも使っているところを実際に見てみたい道具はたくさんありました。
たたんである布は僧服の一部なんでしょうが、どうなっているのか調べてみたいものでした。
作法通りなのでしょうが、たたみ方が綺麗でアートを感じました。
水に浮かべた蓮の花が綺麗でした。
仏様に差し上げる、その日に汲んだ水に花を浮かべるのでしょう。清浄な水に清浄な花を浮かべて差し上げるという意図がよく分かりました。
お堂の中で、なぜか惹かれた仏様は弥勒菩薩様でした。五十六億七千万年後に現れて、未来を救われる仏様です。今まで見たチベットの寺院にもおられたはずだと思いましたが、なぜかこの方に惹かれました。
思わず写真を撮っていましたが、ひょっとしたら撮影禁止だったかもしれません。
この後、奥のお堂で写真を撮ろうとしてお坊様に止められました。
素直にやめましたが、撮ってしまったものはしょうがないなあと、今までの分はそのままいただいてきました。(⌒-⌒; )
左の写真は、この寺を造るときに出て来た石で、どうやっても割れなかった石だそうです。
長老が、「多分、隕石なんだろうよ。」と仰っていました。人には強すぎる感じで、なにか頷ける波動ですね。
歴代神託官の像の前で瞑想したときに、何かが降りてきた場所を撮影してみました。
考えてみると、ホワイトアウトした写真の光の来ているところと同じですね。雲が何やら意味ありげで良い感じでした。
外に出たところで、地域のおばあちゃんの写真を撮らせてもらいました。なんだか恥ずかしげでかわいい。(⌒-⌒)
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