2016年9月3日土曜日

チベットのカイラス山へ行きたい

チベットのカイラス山へ行きたい。



十数年前にカイラス山の北側、5600mを越えるドルマ・ラという峠の写真を見た時にそう思いました。

五色の旗-タルチョがはためき、五体投地をしてカイラスを回るチベット人の姿を写した写真を見たからです。写真からは、得も言われぬ純粋な、そして胸に沁みとおるエネルギーが感じられました。

幸せや真言や大切な教えを風とともに世界に広める祈りの旗を持って聖地へ赴く。
旗には自分の願いを乗せる場所はないのです。
世界の人々のために自分が出かける。
行かせて貰えたことへの感謝を捧げながら五体投地をする。
そんなことのやれる人達がここへ行くんだ。
私も行ってみたい。




七年前にはブータンへ行きました。
その時には、世界から観光客の集まる首都ティンプーの祭りを主催するリンポチェや現国王のお母様や妹様とも話をさせて頂きました。まだまだ、巡礼としての仕事もきちんとできていない時期でしたが、いわゆる観光では行かないような僧院や寺院に自分の研修として行かせていただき、日本語通訳のトンジェイの力を借りて通常ではできない経験をさせて頂きました。





http://fusaiji.com/bhutan/index.html


その時私は、チベット仏教の生きる国の偉大さを感じ、いつかはカイラスへの想いも確認したのです。




それから七年が経ち、友人が私を霊峰カイラスへの旅に誘ってくれました。

チベット旅行では公安さん達とのやりとりに一番不安を覚えますし、一人では行きにくい地域なのです。
焼身自殺で抗議をせざるを得ないチベットの人々のことを思うと不安も感じ、なかなか踏み切れずにいたというのも正直なところでしょうか。

申し込む時には、それまでの巡礼仲間と巡礼を続けるつもりでおり、巡礼の間にカイラス巡礼を挟むつもりでいたのですが、8月の最初で今まで一緒に巡礼していた仲間達と別れることになってしまいました。それぞれが自分の中のミッションに添って別の方向へ向かうことになり、カイラス巡礼は私の中での新たな巡礼の始まりとなったのです。


チベット仏教だけでなく、ヒンドゥー教やボン教の聖地でもあるカイラス山。
以前はインダス川だけでなくガンジス川の源流でもあると考えられていたマナサロワル湖。
聖山、聖湖のもとへ行く旅は私の中で大きな意味を持つことになっていきました。









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